ごく普通のサラリーマンが、閉鎖病棟に入院させられた体験記

買い物依存症という不思議な病気

買物依存症という不思議な病気がある。
精神病に疎い人からすれば、
「衝動買い」

「衝動買い」と捉えられがちだけど、
「衝動買い」と「買い物依存症」
は明らかに違う。

買物依存症の人は、本当に買い物に依存している。
知り合いにも2人、買い物依存症の人がいる。

買い物で幸せを満たす双極性障害の「買い物依存症」

1人は双極性障害の躁状態の時、つい気が大きくなって宝石などを買ってしまったという。
その時は、買い物をしていると幸せで幸せで自分の心が満たされるから、つい買い物をしてしまうのだという。

そして、多額のカード払いの請求書を見て愕然とし、うつ状態になったという。
それ以来宝石店には行かないようにしているが、調子がいいとたまに覗いてしまうという。
そして、買い物したことをまた後悔。

負のスパイラルに陥っている。

毎日両手に抱えきれないほどの買い物をするおっちゃん

閉鎖病棟に入院していた「おっちゃん」。
この人も完全な買い物依存症だった。

閉鎖病棟では、財布はナースセンターで管理し、一日に使えるお金は限られている。
症状が重い人は鉄格子の裏側、つまり閉鎖病棟に入れられたままなのだけど、ドクターの許可が下りれば、開放病棟(一般病棟)側にも行くことができる。
そして、おっちゃんは毎日病棟内にある売店でお菓子を山のように買っていた。

スーパーの袋に一杯一杯のお菓子を詰め、機嫌よさそうに強化ガラスの向こう側から帰ってくるおっちゃんの姿はとても印象的だ。
そして買ってきたお菓子はみんなに配っていた。

おっちゃんは指がないのでおそらく病院側からも恐れられていたのだと思う。
だから、通常は禁止されている物の貸し借りも黙認されていた。
おそらく使えるお金の限度額も多かったのではなかろうか。
でもそしたら、買い物依存脱却はできない。。
大人って難しい。

メンタルヘルス情報局・うつ病チェックはこちら

精神科病院入院体験記

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